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2015年 01月 25日

scene941: イスラーム国誘拐事件とダッカ事件と北朝鮮拉致問題のつながり

scene941: イスラーム国誘拐事件とダッカ事件と北朝鮮拉致問題のつながり_e0253132_21321208.jpg
Leica M9-P + Summilux 35mm F1.4 ASPH.
2014-11-18  神津島上空
*写真を1クリックすると大きくなります。

昨日からの続きです。(この記事は昨日に予約投稿しております。)

実は日本はこのような誘拐実行班からは「イージーな国」と思われています。

脅せば言うことを聞くと。

先例があるからです。

ダッカ事件と言うものがそれです。

私が生まれた年の1977年9月28日にパリ発羽田行きの日本航空が経由地のインドのムンバイ空港を離陸直後、拳銃、手榴弾等で武装した日本赤軍5人によりハイジャックされました。

日航機はバングラデシュのダッカ国際空港に強行着陸、犯人グループは人質の身代金として米ドルで600万ドルと、日本で服役中の日本赤軍のメンバーらの釈放要求しました。
これに対して当時の福田赳夫首相は「人名は地球より重い」とのべて、日本赤軍のメンバーら6人の釈放と要求通り身代金を払いました。
服役中の人間を釈放するなどと言う権限はもちろん政府にありません。
法治国家にあるまじき「超法規的な措置」でした。
ところが、ダッカ事件から2週間後の10月13日、アフリカのモロッコ発、西ドイツのボンに向かうルフトハンザ航空機が、ドイツ赤軍とPFLP(パレスチナ解放人民戦線)の混成グループにハイジャックされる事件が起きたのです。
テロリスト側は西ドイツ政府に対して、身代金と政治犯釈放を要求しましたが、西ドイツの特殊部隊が航空機に突入し、テロリストを制圧、人質全員を救出しましたた。
その際機長が射殺されましたが他の乗員乗客は無事でした。

日本にはハイジャックする飛行機に突入する特殊部隊などもなく当時としては他に選択肢がなかったかもしれません。
ですが、この2つの事件の対応の仕方によって西ドイツに比べてテロに弱い日本の姿が暴露されたのは明らかでした。
そして実はこの事件の後、拉致事件は急増するのです。
時系列で見ると次のようになっています。
横田めぐみさんは、日航機ハイジャック事件の1ヵ月半後に拉致されています。
また帰国された地村さん、蓮池さん、曽我さんが拉致されたのは翌昭和53年でした。

昭和52年 9月19日 久米裕さん
昭和52年11月15日 横田めぐみさん
昭和53年 6月29日 田口八重子さん
昭和53年 7月 7日 地村保志さん、浜本富貴恵さん
昭和53年 7月31日 蓮池薫さん、奥戸祐木子さん
昭和53年 8月10日 曽我ひとみさん、ミヨシさん
昭和53年 8月12日 市川修一さん、増元るみ子さん
昭和53年 8月15日 高岡市でのアベック拉致未遂

北朝鮮から脱国した工作員は、工作船による日本侵入は「赤子の手をひねるより優しい」などと証言していますが、この拉致事件の急増がダッカ事件と無関係と言えないと思います。
北朝鮮が日本は決して反撃してこないからと高を括って拉致やさまざまなスパイ工作、さらには麻薬、偽札の密売など様々な犯罪行為を日本国内で実行してきたがと言う事は十分考えられるのです。

本日の記事は2008年に発行された田母神俊雄元航空幕僚長の処女作「自らの身は顧みず」からの引用です。

以上の内容から北朝鮮は、『日本人を拉致すれば、日本政府が金を出す』と分かったため、日本人拉致のペースを急加速したと考えるのが普通ではないでしょうか?
現実問題として、その後、北朝鮮による日本人拉致が急増したのですから…。

一国の首相の判断ミスで未来につながる事態を示した例である事は間違いないですね。

今回の事件から改めて考えさせられました。
このようにこのような事件にはちゃんと背景がある事がお分かりいただけたかと思います。

さて、明日はそんな日本の政治家でも過去に人質を救出した素晴らしい事例を紹介いたします。
その政治家は現在も国会議員です。
でもこの事は全然日本国民は知らない事なんです。ではまた明日に…。

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by rangefinder-love | 2015-01-25 17:00 | 本当に伝えたい事 | Trackback | Comments(0)


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