2014年 08月 13日

scene778 :シラスとウシハク -シラスと日本人と天皇- なぜ天皇陛下は大切なのか?

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Leica M9-P + Voigtländer NOKTON 50mm F1.1
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今日は
scene776:なぜ中国人店員の態度は悪いのか?私の中国駐在中の経験談から 
scene777:シラスとウシハク -ウシハクの世界-
からの続きで完結編です。


昨日の記事で、ウシハクのことに触れたのですが、これについて、今日はシラスも含めてすこし詳しく述べてみたいと思います。

日本は、民衆が「おおみたから」とされた国です。

それがはっきりと成文化されたのが大化の改新です。

けれどそれよりももっと古く、国の建国よりも、もっとはるかな昔から、それはわたしたちの国の根幹の統治手法、つまり日本の常識であったのです。

そのことは「国譲り神話」に明確に出てきます。


「国譲り神話」は古事記の「因幡の白兎」の話で有名な「大国主神」の話の一つです。

scene777:シラスとウシハク -ウシハクの世界-
に話をもどしますが、

「国譲り神話」をものすごく簡単にいいますと、

『出雲地方を治めていた大国主神が、大和朝廷(天照大神様を筆頭とする高天原勢力)に国を譲り渡した』という日本神話です。

大国主神一生懸命努力して自分を鍛え、また母や仲間たちの助けも借りることで、最後に出雲地方を治めました。

だから名前も「大いなる国の主(ぬし)」だから、「大国主神」(おおくにぬしのかみ)というわけです。

しかし、この名が明らかなように、実は大国主の治政のやり方は、国の主人となる、すなわち領土領民を私的に支配してその上に君臨する、という統治形態であったとわかります。

この統治手法、すなわち「領土領民を私的に支配する」という方法を、「ウシハク」といいます。

「主人(うし)」が「履く(はく=所有する)」

つまり、主人が自分のものにする、という統治手法です。


ですからこの「ウシハク」は、「国の主人となって領土領民を私的に支配すること」、

つまり西洋や大陸のかつての王国で行われたことや、国家による他民族の奴隷的支配構造などにおける統治手法を示す言葉です。

大国主はこの統治手法で出雲の国を治めた神でした。





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天照大神(あまてらすおおみかみ)様を筆頭とする高天原の八百万の神々は、これを否定します。

天上の神々は天の安河(あめのやすのかわら)で会議を開き、地上の統治を天上に委ねさせることに決定したのです。


そして天照大神(あまてらすおおみかみ)の使いは、次のように大国主神に述べて、国譲りを迫りました。

========
天照大御神の命もちての使せり。汝(な)が領(うしは)ける葦原の中つ国に、我(あ)が御子の知らさむ国と言よさしたまへり。かれ汝が心いかに。(古事記)
========

そしてこのときの言葉の中に、

1 大国主が領(うしは)ける国

2 我(あ)が御子の知らさむ国

という、明確な対比が出てきます。


この「知らさむ国」の「知らさむ」が、「シラス」です。

「シラス」は、古い日本の言葉で、「シラス、シロシメス」などと活用されています。

「シラス」は、「シメラフ」とも活用され、これを漢字で書くと「統(し)めらふ」、つまり「統(す)めらみこと、いやさか」の「統(す)める」となります。


どういう意味かというと、これは「知らしめる」で、いま風にいうと、何かをやろうとするときの情報の共有化です。

つまり「知らせ」を聞いたみんなが情報を共有化し、互いに必要な役割を定め、みんなで一致団結、協力して国造りをする。

そのときの中心核が「シメラフ」御存在となります。

情報は、共有化しただけでは、何も生みません。

そこに協力と共同があって、はじめて、具体的な動きとなります。
つまり特定の権威のもとに、みんなが集い、そこで情報を共有化して、みんなで、何事かを行う。

これが「シラス」における統治手法です。


この二つがどのように違うかというと、たとえば新田の開墾工事を行うとします。

そのとき、主君の命令によって、民衆を強制的に使役して田を開き、開いた田は主君のものとする。

ひとりひとりの民衆は、自分が何のために狩り出され、そこで労働をしているのか、まったくわかりません。

ただ、剣を突きつけられ、ムチでしばかれるから、そこで働いています。
これが「ウシハク」による統治です。


これに対して「シラス」は、まずはみんなで「新田を開墾しよう」という問題意識を共有化します。

そのために、それぞれがどこを担当するかみんなで話し合って決め、決まった事をみんなで一致団結し、協力し共同して、これを実現します。

ブータンで、西岡京治が行った手法が、まさにこれです。


要するに大国主神は、若い頃からさんざん苦労して、やっと大いなる国の主となったのですけれど、大国主が行った統治手法は、
結果として、大陸の手法と同じ「王が国民を私有物として支配する」という構図だったわけです。

それでも国は富み栄えました。

けれど、天照大神(あまてらすおおみかみ)の御心は、この地上の統治は、そのような「ウシハク」ではありませんでした。

あくまでも君民一体、あくまでも「シラス」国つくりだったわけです。


大国主神は、この違いの意味を悟ったからこそ、なるほどと納得し、国譲りを行いました。

そして、理解を示した大国主神を、高天原の人々は尊び、大国主のために天にも届く壮大な神殿を建てて、その功績を讃えたのです。

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その神殿が、この絵にあるかつての出雲大社の復元図です。


いまの出雲大社は、図のような壮大な建物ではありませんが、平成12(2000)年に出雲大社の境内から宮柱の跡が出土しました。

それは直径1メートルくらいの木を三本、金属で結んで大きな柱とし、それを合計9本建てるという壮大なものでした。

この発見によって、その上に建てられた大国主の宮殿は、なんと高さ48メートルにものぼる、巨大神殿であることがわかったのです。


世界中が19世紀までずっと「うしはく」という統治形態しか知らなかった世界にあって、唯一日本では、
はるか太古の昔から「シラス」国を築いて来たし、それが天照大神(あまてらすおおみかみ)様の御心であるということなのです。


その「シラス」は、漢字で書いたら「統らす」です。

この統治の中心にあるのが、万世一系の天皇の御存在です。

天皇の御存在がなければ、「シラス」国つくりができないからです。


なぜか?

選挙によって選ばれる政治権力者や、力や武力によって国を切り取る大王のような存在では、伝統的権威となりえないからです。

短期間の存在であり、政変が起きれば、政治の方向は、真逆に変わることもあるし、いまの正義は未来の悪、
いまの悪は未来の正義となることもあるからです。

それが政治です。


そのような絶えず変化する存在を中心においたら、「シラス」ことはできません。

せっかくみんなで共同し、協力しあっても、その共同や協力が政権交替によって、
突然、悪と断定されてしょっぴかれるなどという状況では、民衆が長く結束して、和と絆と結いを安定的に構築することができないからです。


なぜなら、民族というものは、歴史伝統文化によって育まれた価値観を共有する人たちの集団です。

ということは「シラス」ためには、その歴史的な伝統文化の中心核として、歴史伝統文化の中心核となりえる存在が必要だからです。


その中心核が、わたしたちの国では、天皇の御存在です。

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万民が天皇の民となるということは、政治権力者も、その天皇の民のひとりです。

その政治権力者が統治する民は、天皇の民です。


したがって、誰もが権力者の私有民にはなりえません。

誰もが、あくまで天皇の民であることによって、権力者の私有民であることを否定されるのです。


そして私有民でないということは、民衆のひとりひとりが自立した民であるということです。

ひとりひとりが、人間として扱われる。
人としての尊厳が守られる。
それが「すめらみこと」のおわす、日本のカタチです。

19世紀までのほかの国は左になります。そして中国は今もこの形が根付いています。

だから、私達からするとあちらの国が理解できないし、逆もしかりなわけです。

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余談ですが、アメリカ合衆国大統領就任式では憲法第2条第1節8項により、アメリカ合衆国大統領はその職務を執行する前に


“ 私は合衆国大統領の職務を忠実に遂行し、全力を尽して合衆国憲法を維持、保護、擁護することを厳粛に誓う(もしくは確約する)。 ”


との宣誓(oath)(または確約(affirmation))をする義務がある。

明文上の規定はないが、宣誓の場合は最後に「So help me God.」(神よ照覧あれ)と付け加えるのが慣例。

大統領就任式は新大統領の就任を国内外に宣明する式典であるとともに、式典のハイライトである就任宣誓は法的手続きでもある。
(アメリカ合衆国大統領就任式 wikipediaより)

と神の力が必要です。アメリカには天皇の存在がないので、神に大統領の信任を得るしかないのです。日本と大きく違います。

日本の内閣総理大臣が任命されるときは「神の代わり」に天皇陛下が任命されるのは、このシラスの形をとっているからです。

つまり、日本は大化の改新からずっとこの形であり、究極の民主主義を大昔から維持している稀有の国なのです。

なのに、戦後の教育は「戦争に負けていまの民主主義をアメリカなどから教えてもらった」と嘘を教えられてきました。

シラスの国だから、みんな日本人は対等なのです。ここで大事な言葉を私たちは学校教育ではならっていません。

そう(天皇陛下のもとに)日本人はみんな平等なのです。ここが大事ですよね。

みんなが天皇陛下の「おおみのたから」なのだから。

とっても長くなりましたが、これが日本とほかの国との違いです。

日本が日本であり続ける。

日本がシラスの国であり続けるためには天皇陛下のご存在がいかに大切か。

このシラスという国づくりのシステムはすごいことだと私は思いますので、この夏のテーマの一つにしました。

そして、ほかの国やその人たちを知るためにはまず、自分の国の事を知らないとわからないのではないでしょうか?

*今日の記事はブログ ねずさんの ひとりごと の 「シラスとウシハク」を抜粋しつつ、私の意見を記事にさせて頂きました。

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by rangefinder-love | 2014-08-13 17:00 | 本当に伝えたい事 | Trackback | Comments(4)
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Commented by 市川 at 2014-08-15 00:14 x
民主主義ってのはウシハク世界しか知らない連中の精いっぱいの幼稚な理想?政治。
Commented by rangefinder-love at 2014-08-15 09:01
★市川さん ウシハク世界しかしらない人たちが必死につくった最高の形ではないでしょうか?最高かどうかは、社会主義と同じで今色々ほころび始めていますので、やはり完全なものではなく、やはり日本の民主主義を世界に広めれるつまり、手本となる、みんなが真似をしたくなる様にもっと日本人も頑張らないといけませんね^^
Commented by 市川 at 2014-08-15 15:55 x
rangefinder-loveさん 彼等にシラスの観念を行き渡らせるには百年以上かかるだろうなあ。 日本人でさえ戦後忘れさせられているし・・・。
親たちはまさか当然の常識を学校が教えないはずが無いと思っていただろうし。
とはいへ、関東大震災時の被災者たちの姿勢に世界中が驚嘆しているのをネットで知った。
日本人は日本人であり続けていたのに感動!
教育さへ正しければ日本人がシラスを理解するのは劇的に早いかも。
GHQの教育破壊作戦は乗り越えれる。
そういう意味でもネットは日本の神風に見える。
Commented by rangefinder-love at 2014-08-15 17:34
★市川さん 度々のコメント有り難うございます。
私は実はもっとかかるだろうと思っているのです。
少なくとも70年間、本来の「日本人が作った日本人の為の教育」ではない教育を教え込まれて来たんです。
ネットの人口なんて200人いたら1人知っているかぐらいだと思っています。
だから本当に変わるなら同じ70年かかると思っています。
そして、同時に世界中に日本的な教育を普及させる。
これは例えば中山恭子先生が「おしん」のビデオを普及させたような形から様々な形で日本文化の発信をする。
そういう絶え間ない努力を続けていくしかないと思っています。
私がおじいさんになる時にもっと良い方向になれば良いと思ってがんばっています。

自虐史観はご存知の通り想像以上です。
私は例えば会社のほんの一握りの人しか気付かせる事しかできていません。私は右翼扱いです。(まあ、私のキャラがおっちょこちょいキャラなので許してもらっていますけど。)

でも、ネットは日本を変える力はもっているとは私も思っているからこうしている訳です^^

ロウソクの火のようにか弱い灯りですが、いつかみんなを照りつける太陽のようになれればなあと思います。


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